
整備・改造の記録
Modify > アンテナベース交換
⇒1年後⇒

ウチのテツ夫は、レッドドレスアップの一環でアンテナを赤いショートアンテナに交換していたのですが、
1年くらいで塗装がボロボロになってきたので、新品に交換することにしました。
しかし、取付ネジが錆びついて、どれだけハンドパワーを使っても回る気配が無く、
『どうせ交換するのだから…』と、プライヤーでガッツリ握ってゴリゴリ回したところで事件が発生。
どれだけ回しても、ネジが緩む気配がないと思ったら、アンテナベースの頭がパッカリ割れて、
ネジが受け軸ごと空回りしていました(汗)

『うぉ、まじが!?』
と思うも時すでに遅し。
この手のプラパーツは一度割れると、もう元には戻せないので、渋々その日は作業終了。
家に帰ってどうしたものかと考えながら
『そもそもあんなところを樹脂パーツで固定していること自体、強度的に問題あるんじゃなかろうか…』
と、Google先生に相談してみたら、やっぱり同じことになっている人がチラホラ…。
しかも、なんと純正部品は壱萬円ぐらいするそうで、みんな中古品やドルフィン化で対応していました。
そもそも構造に問題があるので、中古品に交換しても、また同じことになりそうだし、
ドルフィンはボディとのフィッティング調整が大変そうだし、どうしたものかと悩んだ末…。
『形状は大体同じなんだから、他の車の可倒式のアンテナベースを移植すればいいんじゃね?』
という結論(暴走)になり、そのままの勢いでヤフオクで一番安かった可倒式のアンテナベースを落札。
それがこちら。

「スズキ セルボ DBA-HG21S 純正ルーフアンテナ 540円」
テツ夫とは縁もゆかりもないない上に、そもそも固定方法が全然違うのですが、
まぁ500円くらいなら、失敗してもいいかなぁ…という軽い考えで落札。
(実際は送料込みで1,400円になってしまったのはナイショ。。。)

←左がテツ夫用(2点止め)、右がセルボ用(1点止め)→
さて、届いた商品を早速、テツ夫の頭にのせて確認したところ、
土台がゴム製のおかげでボディ曲面のフィッティングは大丈夫そうで、
サイズ的にもセルボ用の方が大きく、純正用の取り付け穴を隠せるサイズだったので一安心。
何となくいけそうな雰囲気が出てきたので、まずは双方の配線をぶった切って、コネクタを移植。

『ただのアンテナなのに、なんで2本も配線があるの…?』と思ったのですが、
アンテナベースってただの土台じゃなくて、中にブースターも入っていて、そちらの電源もあるようです。
そういうことなら、純正部品が壱萬円なのもなんとなく納得できます(でも高い)。
ちなみに、セルボのアンテナ線なんてマイナー情報?は、ネットを探しても出てこなかったので、
ぶった切った配線の断面(アンテナ側は同軸ケーブル)とテスターで判断しました。
そもそも、セルボのブースターがテツ夫にそのまま使えるのかも怪しいですが
『アンテナ線を受けるカーオーディオが共通なんだから大丈夫だろう。』という論理でOKとしました。
んで、配線はそんな感じでラフに終わらせて、最大の難関、取り付け部分の加工に挑みます。
セルボ用はセンター1本止めで、幸いテツ夫もセンターには配線用の穴が開いているので、
そこを使って固定&配線しようとしたのですが、セルボ用は土台が出っ張っていて、
そのままではテツ夫の穴に入らないため、加工が必要です。
テツ夫(ボディ)側の穴を拡張する方が楽そうですが、流石に540円のアンテナのために、
車体を傷物にするの嫌だったので、アンテナベース側を穴のサイズに合うように削り倒すことにしました。
そんなわけで、秋の寒空の下、近所迷惑を気にしながら、リューター片手にゴリゴリタイム。
Before:

After:

前回のATOTO A6に続き、今回もこのフィッティング調整が一番苦労しましたが、何とか加工完了。
ここまで来たら後は取り付けだけ。
テツ夫に乗り込み、リア天井のクリップ2つを外して、内装の隙間から手を伸ばして交換作業をします。
余談ですが、硬化が進んだクリップは外すのも一苦労。結局指にドライバーをぶっ刺しつつクリップを粉砕して、やっと外れました。。

赤丸のクリップを外して内装をめくります
ちなみに純正のアンテナベースは、白いカバーを剥がして、上下ボルト2本を外し、中央のグロメットを穴の外に押し上げれば取り外せます(配線のコネクタを外すのもお忘れなく)。
新しいアンテナベースの方は、ボルト1本止めになるので、外側から両面テープで張り付けて、
中央の穴から、付属していたC字型のハトメ?で配線を逃がしつつ、ボルトで固定しました。
言葉で説明するのが難しいですが、ボルトで固定しつつ、同じ穴から配線を通さないといけないので、
セルボ用のC字型ハトメが無ければ、ゴムパッキンか何かで自作しないといけないところでした。

狭すぎて写真がうまく撮れなかった…。

横からだとこんなイメージ…。
固定が済んだら、後はは配線&動作確認をして内装を戻します。
ちょっと心配だったラジオの受信状態も良好。
ブースター用の電源コネクタを繋げなくても、受信状態が変わらなかったけど、
たまたま電波状況が良いからだろう…と、自分を納得させて作業終了。
そんなこんなで、なんとか無事に可倒式となったテツ夫のチョンマゲはこんな感じ。

これで、アンテナを外し忘れて洗車機に突っ込んでも何とかなりそうなので、満足です。
ちなみに、元々交換しようとしていた赤アンテナは、また錆びついて同じことになりそうなので、やめました。